【11月6日 AFP】中国・山西(Shanxi)省の共産党委員会建物前で6日、数個の爆発物が相次いで爆発し、少なくとも1人が死亡した。

 中国では近年、爆破や放火事件などが相次いでいる。中には、政府の対応に不満を抱いた市民による犯行もある。

 近年発生した中国での主な事件を以下に挙げる。

■2008年

 7月──中国南西部の雲南(Yunnan)省昆明(Kunming)で男が2台のバスを爆破し、2人が死亡、14人が負傷した。5か月後、男はカフェで自爆テロを起こした。

■2009年

 6月──中国南西部の四川(Sichuan)省成都(Chengdu)で失業中の男がバスに放火し、男を含め28人が死亡、70人以上が負傷した。

■2010年

 7月──中国中部の湖南(Hunan)省長沙(Changsha)で、事業に失敗したとされる男が、空港のシャトルバスを放火し、2人が死亡、10人以上が負傷した。男は後に処刑された。

■2011年

 5月──中国東部の江西(Jiangxi)省撫州(Fuzhou)の政府関連庁舎3か所で男が爆発物を爆破させ、男を含む3人が死亡した。遺書には、地元当局者に自宅2戸を解体されたことへの復讐と書かれていた。

 6月──中国北部の天津(Tianjin)で男が地元政府建物のそばで爆発物を爆破させ、2人が軽傷を負った。

■2013年

 6月──中国東部の福建(Fujian)省アモイ(Xiamen)でバスが放火され、犯人を含む47人が死亡した。当局によると、犯人の目的は「個人的な不満を爆発させる」ことだったという。

 7月──北京国際空港(Beijing International Airport)で車いすに乗った男が爆発物を爆発させた。報道によると、警察官にひどい暴行を受けたことへの抗議だったという。男は負傷し、懲役6年の実刑判決を受けた。

 10月──北京(Beijing)の天安門(Tiananmen)広場の人だかりに車が突っ込み、橋の欄干に衝突して炎上。観光客2人と車に乗っていた3人が死亡した。中国政府は、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)の独立派による「テロ」と断定した。(c)AFP