【11月7日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2013)は6日、ロンドン(London)のO2アリーナ(O2 Arena)で3日目が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は7-6、7-6で第7シードのスタニスラス・ワウリンカ(Stanislas Wawrinka、スイス)を下した。

 この勝利により、ナダルが今季を世界ランク1位で終えることが確定した。

 ナダルはこの大会で2勝さえ挙げれば、世界ランク2位につけるノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に世界トップの座を取り戻されずにシーズンに幕を下ろすことが決まっていた。

 5日に行われた初戦で第3シードのダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)に勝利し、その24時間後にワウリンカ戦を制してナダルは目標を達成。勝利を決めた後、コートの周りを跳びはねて喜びを表現した。

 ナダルがシーズンをナンバーワンで終えるのは2010年以来、3度目のこととなる。また、3シーズン以上のブランクを経て年間1位を再達成したのはナダルが史上初めて。

 現役存続までを脅かした重度の膝の腱炎で7か月も戦列を離れ、2月に復帰を果たしたばかりだということを考えると、ナダルのトップへの復帰は並外れた功績といえる。

 けがから復帰して以来、ナダルは全仏オープン(French Open 2013)と全米オープン(The US Open Tennis Championships 2013)を制覇した他、8つのツアータイトルを手中に収めてきた。ツアー・ファイナルで初優勝することができたら、この記憶に残るシーズンに相応しい締めくくり方となる。

 これまで数々の偉業を成し遂げた中で、年間1位の達成はどれくらいの価値を持つものかと聞かれたナダルは、「自分のキャリアで成し遂げてきたことの中でも最高の部類に入る」と語った。

「3シーズンを経てナンバーワンに戻ることができた。テニスではこれはとても難しいことだ。特に深刻なけがをした後にはね。色々な感情が沸き起こった。世界ランク1位でシーズンを終えるなんて、完璧なシナリオだ」

 また、ナダルはワウリンカにストレートセットで勝利したことによって準決勝進出を決めた。グループステージでは第5シードのトマス・ベルディハ(Tomas Berdych、チェコ)との1戦がまだ残っている。(c)AFP/Steven GRIFFITHS