【11月5日 AFP】ナチス・ドイツ(Nazi)が略奪したとされ、南部ミュンヘン(Munich)のアパートに隠されていた大量の絵画の中に、これまで知られていなかった画家シャガール(Marc Chagall)やオットー・ディックス(Otto Dix)の作品が含まれていた。美術史家が5日、述べた。

 発見された絵画の調査に協力している専門家のマイケ・ホフマン(Meike Hoffmann)氏によると、シャガールの作品は、寓話(ぐうわ)のシーンを描いた1920年代半ばに制作されたとみられる絵画で「特に高い美術史的価値がある」という。ディックスの作品は、珍しい自画像で1919年に制作されたとみられる。

 見つかった作品の中には、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)やアンリ・マチス(Henri Matisse)の作品も含まれていた。検察当局者によると、額縁なし1285点、額入り121点の絵画やスケッチ、印刷物が発見された。古いものでは16世紀の作品もあるという。(c)AFP