【11月5日 AFP】中国で、8歳の少女が肺がんを発症していることが確認された。同国で過去最年少の患者となるが、医師らは大気汚染が肺がんの直接的要因と述べている。中国国営メディアのウェブサイトで報じられた。

 中国国営の新華社(Xinhua)通信のウェブサイト「新華網(Xinhuanet)」によると、この少女は、中国東部、江蘇(Jiangsu)省の幹線道路そばに暮らしている。

 江蘇省南京(Nanjing)にある江蘇省がん病院(Jiangsu Cancer Hospital)の医師によると、少女は長期間にわたって有害粒子とちりにさらされていたという。

 米国がん協会(American Cancer Society)によれば子どもの肺がん発症は極めてまれ。発症が診断される平均年齢は70歳ほどだ。

 だが、中国では、急速な発展により都市部を中心に大気汚染が拡大する中、肺がん患者が急増している。北京(Beijing)市の保健当局によれば過去30年で肺がんに関連した死亡は4倍に増えており、スモッグで覆われた北京市での最大の死因となっている。(c)AFP