【11月5日 AFP】コンゴ民主共和国（旧ザイール）政府は5日、同国の反政府武装勢力「M23（3月23日運動）」に「完全勝利」したと発表した。だが、軍は現時点での明言を避けている。

「M23の最後のグループが、現地入りしたばかりのコンゴ民主共和国軍（FARDC）の圧力の下、ルニョニ（Runyonyi）とチャンズ（Chanzu）の拠点を放棄した」と、同国の通信省と政府報道官が、戦闘地帯に近い北キブ（Nord-Kivu）州キワンジャ（Kiwanja）に滞在するAFP記者にテキストメッセージで述べた。

 ルニュニとチャンズとは北キブ州の州都ゴマ（Goma）の北約80キロメートルにある2つの丘陵の頂上部のことで、反政府勢力はここに拠点を構えていた。

 一方、北キブ州の軍司令官は、AFPの取材に対し「現時点では確認できていない」と述べ、より慎重な態度を示した。また、別の軍幹部は「M23が逃走した」と聞いたと話している。(c)AFP