【11月3日 AFP】米オバマ政権の医療保険改革法(通称オバマケア Obamacare)の主要施策で、国民が医療保険を選んで加入できる「医療保険市場(Health Insurance Marketplace)」の登録手続きサイトで接続トラブルが生じている問題で、サイトの運用が開始された前月1日に手続きを完了できた国民は全米でわずか6人だったことが、野党共和党の議員らが公開した文書で明らかになった。

 米下院監視・政府改革委員会(House Committee on Oversight and Government Reform)のダレル・アイサ(Darrell Issa)委員長(共和党)が公表した10月2日の会議録によると、その前日に政府が立ち上げた保険加入サイト「HealthCare.gov」で保険に加入できた国民は全米で6人しかいなかった。

 また米厚生省の記録によると、2日までに保険に加入できた人は全米で248人にとどまった。記録はどちらも前月31日、監視・政府改革委員会が運営するウェブサイトに発表された。

 キャスリーン・セベリウス(Kathleen Sebelius)厚生長官は10月30日に行われた下院の公聴会でその時点までに保険に加入できた人の数を明らかにせず、その人数は11月中旬に発表すると述べた。(c)AFP