【11月3日 AFP】競馬のブリーダーズカップ・ワールド・チャンピオンシップ(Breeders' Cup World Throughbred Championships 2013)は2日、米カリフォルニア(California)州のサンタアニタパーク競馬場(Santa Anita Park Racetrack)でクラシック(ダート2000メートル)が行われ、ゲイリー・スティーヴンス(Gary Stevens)騎手が騎乗したムーチョマッチョマン(Mucho Macho Man)が制した。

 写真判定までもつれたレースは、ムーチョマッチョマンがウィルテイクチャージ(Will Take Charge)との接戦をハナ差で制し、キャシー・リトヴォ(Kathy Ritvo)調教師にとっては嬉しい勝利となった。

 心臓移植手術を受けた経験を持つリトヴォ調教師は、女性調教師として初のクラシック制覇を達成し、ムーチョマッチョマンにとってはフォートラーンド(Fort Larned)に僅差で敗れ、2着に終わった昨年のレースの記憶を払しょくする結果となった。

 現役引退から7年ぶりに復帰したスティーヴンス騎手は、5歳牡馬のムーチョマッチョマンを米国競馬で最も賞金が高いレースの優勝に導き、倍率1.7倍で1番人気のゲームオンデュード(Game on Dude)は9着に終わった。

 3着にはエイダン・オブライエン(Aidan O'Brien)調教師が調教するデクラレイションオブウォー(Declaration of War)が入り、フォートラーンドは4着だった。

 レースは序盤からゲームオンデュードとフォートラーンドがけん引したものの、最終コーナーから最後の直線に入った瞬間、ムーチョマッチョマンとデクラレイションオブウォーが内側を走るフォートラーンドをかわし、ゲームオンデュードはこの時点で優勝争いから脱落した。

 先頭に立ったムーチョマッチョマンは力強い走りを見せ、後方から追い上げるウィルテイクチャージとデクラレイションオブウォーを振り切り、スティーヴンス騎手はフィニッシュラインを切った瞬間に喜びをあらわにしたが、最終結果の確定にはハナ差の勝利を決定づける写真判定が必要だった。(c)AFP/Rebecca BRYAN