米LA空港で乱射事件、1人死亡
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【11月2日 AFP】米ロサンゼルス国際空港(Los Angeles International Airport)で 1日午前9時(日本時間2日午前1時)すぎ、男が銃を乱射し、米運輸保安局(Transportation Security Administration、TSA)の職員1人が死亡したほか、7人が負傷した。
ポール・アンソニー・シアンシア(Paul Anthony Ciancia)容疑者(23)は保安検査場に向かう途中でアサルトライフルを取り出して発砲し、警官隊との間で銃撃戦になった。空港内は逃げようとする利用客でパニック状態に陥った。事件はシアンシア容疑者の単独の犯行とみられている。容疑者は身柄を拘束され、病院に搬送されたが重体だと報じられている。
犯行の動機は明らかにされていない。米連邦捜査局(FBI)はテロの可能性も排除できないとしている。
同空港警察署のパトリック・ガノン(Patrick Gannon)署長は、「(容疑者は)第3ターミナルに入り、バッグからアサルトライフルを取り出して発砲した…保安検査場まで進み…乱射し続けた」と述べた。容疑者はその後、空港のメーンターミナルに入り、ファストフード店のバーガーキング(Burger King)の前まで来たところで「銃撃戦となり…警官らに身柄を拘束された」という。
空港での所持品検査や警備を行うTSAはAFPに送った電子メールで、「複数のTSA職員が銃撃され、うち1人死亡した」と明らかにした。米NBCテレビは、容疑者は「強い反政府的な考え」を持ち、TSAと何らかの関係があったためにTSA職員を狙ったのではないかと報じている。
この事件で約750便に目的地を別の空港に変更したり、出発が遅れたりする影響が出た。(c)AFP/Michael THURSTON