CIA元職員、盗聴疑惑調査で独支援の用意 米議会証言も希望
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【11月2日 AFP】米当局による個人情報収集活動を暴露した米中央情報局(CIA)のエドワード・スノーデン(Edward Snowden)元職員は、ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相に対するアメリカの情報収集活動についてドイツの調査を支援する用意があり、米議会で証言することも希望していることが明らかになった。同容疑者と面会したドイツの国会議員が1日、語った。
スノーデン元職員は10月31日夜、ドイツの90年連合・緑の党のハンス・クリスティアン・シュトレーベレ(Hans-Christian Stroebele)議員とモスクワ(Moscow)で会い、米国が長年にわたって実施していたことが暴露されて欧州で騒ぎを巻き起こしているメルケル首相の携帯電話の盗聴について話し合った。
シュトレーベレ議員はドイツ帰国後、スノーデン元職員がドイツ政府と連邦議会下院、連邦検察庁に宛てた手紙のコピーを自身のウェブサイトで公表するとともに、同元職員は米議会で証言して「重大な罪である可能性のある活動」について説明する用意がある、と明らかにした。
スノーデン元職員は手紙の中で、米スパイ活動の詳細をドイツに提供する用意があると述べ、容赦ない米国の圧力にもかかわらず自分が行った暴露に対する世界の反応に元気づけられていると語っている。
ドイツのハンスペーター・フリードリヒ(Hans-Peter Friedrich)内相は1日、ドイツ政府はスノーデン元職員と接触することを望んでいると述べた。元職員の弁護士、アナトリー・クチェレナ(Anatoly Kucherena)氏は、スノーデン元職員はロシア国外に出る権利を持たないためドイツに行くことはできないが、ロシア国内で証言することは可能だと述べた。
一方、公安問題の専門家、パベル・フェルゲンハウエル(Pavel Felgenhauer)氏は、ロシア政府と治安当局が「スノーデン元職員が公に発言して良いことと悪いことを決めるだろう」と述べるとともに、ロシア当局はスノーデン元職員と外国政府職員との接触を制御するだろうとの見方を示した。(c)AFP/Stuart WILLIAMS