【10月31日 AFP】(一部更新)シリアの化学兵器全廃に向け国連(UN)と共同で化学兵器関連施設の査察団を派遣している化学兵器禁止機関(Organisation for the Prohibition of Chemical WeaponsOPCW)は31日、シリア政府が申告した全ての化学兵器生産設備の破壊作業が完了したと発表した。

 査察団はオランダのハーグ(Hague)に本部を置くOPCWが設定した化学兵器廃棄スケジュールと9月末に国連安全保障理事会(UN Security Council)で採択された決議案に基づき、全ての化学兵器関連施設を訪れ同兵器の生産および充填(じゅうてん)設備の破壊を11月1日までに完了することになっていた。

 併せてOPCWは、シリア側が申告した1000トン超の化学兵器・物質全てに不正開封を防ぐための封印措置を施したことを明らかにした。(c)AFP