トルコ海底トンネル、開通翌日に停電
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【10月31日 AFP】トルコの最大都市イスタンブール(Istanbul)で30日朝、前日に開通したばかりのボスポラス(Bosphorus)海峡横断海底トンネルで停電が発生し、電車の運行が一時中断された。システムは数分で復旧したが、トンネル内を通過中だった乗客は、非常出口まで10分間線路の上を歩く羽目になったという。
世界で初めて2大陸をつなぐ全長13.6キロの海底トンネルは、トルコ政府が「世紀のプロジェクト」として建設したもので、29日に盛大な開通式典が開かれたばかりだった。
AFPの取材に匿名で応じたトルコ運輸省職員は、「前日にあまりに多くの乗客が非常停止ボタンを押したためにシステムがダウンし、停電が起きた」と説明した。乗客がボタンを押した理由は「好奇心から」とみられるという。
大陸間トンネル構想は、150年前に当時のオスマン帝国皇帝アブデュルメジト1世(Abdoul Medjid)によって提唱されたもの。2004年に元イスタンブール市長のレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)首相が、総額30億ユーロ(約4000億円)の市交通網拡張計画の一環として復活させた。(c)AFP