ヒンギスが警察から事情聴取、夫への暴行疑惑で
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【10月31日 AFP】女子テニス選手のマルチナ・ヒンギス(Martina Hingis、33)が、夫に暴行を加えた疑いでスイスの警察に事情聴取された。警察の広報担当が30日、明らかにした。
現在27歳で馬術選手のティボー・ユタン(Thibault Hutin)さんは2010年12月に元世界ランク1位のヒンギスと結婚。しかし今年9月に、ヒンギスと母親のメラニー・モリトール(Melanie Molitor)氏、そしてその恋人のマリオ・ウィドマー(Mario Widmer)氏から暴力行為を受けたとして、警察に被害を訴えていた。
警察は「先週、訴えに関連づけられていた3人の人物からの事情聴取を行った。内容は司法当局に報告している」とコメントした。
ユタンさんが訴えるところによると、同氏は夫婦が住むスイスの自宅でヒンギスら3人から殴る引っ掻くの暴行を受けた。自己防衛しようとすると、ウィドマー氏から頭をDVDプレーヤーで叩かれたという。
ユタンさんはこの事件の後、恐れをなしてフランスのパリ(Paris)に逃げたものの、携帯電話のメールに「ロシア人を送る」という内容のメッセージが送られてきたとスイスのメディアに対して語っている。
ユタンさんとヒンギスは以前から夫婦関係がうまくいってないことを明らかにしており、今年初頭からは別居生活を送っていると報道されていた。
通算5度の四大大会(グランドスラム)制覇を誇るヒンギスは今年7月、6年ぶりに現役復帰し、現在はダブルスの選手として活躍している。
9月に東京で開催された東レ・パンパシフィック・オープン(Toray Pan Pacific Open 2013)に出場する予定となっていたが、個人的な事情を理由に大会を欠場した。
警察によると、ユタンさんの訴えについて今後どのような措置を取るかの判断は、検察当局に委ねられているという。(c)AFP