天安門広場で自動車炎上、5人死亡 38人負傷
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【10月28日 AFP】(一部更新、写真追加)北京(Beijing)の天安門(Tiananmen)広場で28日、スポーツ用多目的車(SUV)が群衆に突っ込み、紫禁城(Forbidden City)外の柵に激突して炎上、5人が死亡し、38人が負傷した。中国国営の新華社(Xinhua)通信が伝えた。
この出来事の直後、現場は封鎖され厳戒な警備体制が敷かれた。新華社通信によると、死亡したのはSUVの運転手と同乗者2人。北京市当局が運営するQianlong.netによると、運転手らの他に観光客2人が死亡したという。観光客の1人はフィリピンの女性で、もう1人は中国の男性だという。
また、北京市の警察当局はソーシャルメディアで「ジープが金水橋(Jinshui Bridge)の欄干に衝突し、炎上した」と発表した。また、匿名を条件にAFPの取材に応じたある目撃者は「車がカーブを曲がったと思ったら突然、歩道を走っていた。あっという間の出来事だったが、車は人々をひいていたようだった」と述べた。
中国のソーシャルメディアに投稿された写真は、天安門にある初代国家主席の毛沢東(Mao Zedong)の肖像画の前で黒煙が上る様子を捉えていた。これらの写真の何枚かは投稿から数分で削除された。また天安門広場へと続く道路は封鎖され、AFP記者2人が現場近くで拘束された。
また、北京の交通当局はソーシャルメディアを通じて、警察の要請を受けて天安門広場そばの地下鉄の駅を閉鎖したと発表した。
紫禁城を訪問中だったあるイタリア人観光客によると、正午ごろに警察官が現れ、全員に退去するよう告げたという。(c)AFP