【10月28日 AFP】米ファストフード大手マクドナルド(McDonald's)はこのほど、ハンバーガーの味の決め手となるケチャップを同社に40年間供給してきた米食品大手HJハインツ(HJ Heinz)との提携関係を解消すると発表した。

 提携解消の理由は、ハインツの経営陣が変わり、マクドナルドの競合相手であるバーガーキング(Burger King)と近い関係になったからだという。

 ケチャップ最大手のハインツは今年2月、資産家のウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)とブラジル投資会社3Gキャピタル(3G Capital)によって280億ドル(約円)で共同買収された。バーガーキングは3Gキャピタル傘下にあり、ハインツとバーガーキングは共に3Gのグループ企業となった。

 マクドナルドは25日に発表した声明で「最近のハインツの経営陣交代の結果、当社はケチャップ供給業者を段階的に他社に移行することを決定した」と説明。各店舗で使用するケチャップの納品については、ハインツと協力して「円滑に」他ブランドへの移行を進めると述べた。

 使用するケチャップのブランドが変わっても「マクドナルドの経営や顧客、商品の味への影響は全くない」と断言している。(c)AFP