【10月28日 AFP】ニュージーランド北島の西部にあるタラナキ山(Mount Taranaki、2500メートル)で、悪天候のため雪洞の中で身動きが取れなくなった日本人男性とニュージーランド人の計2人が死亡した。地元警察当局が28日、発表した。

 警察によると、死亡したのはオークランド大学(University of Auckland)博士課程に在籍する神奈川県出身のオガワ・ヒロキ(Hiroki Ogawa)さん(31)とニュージーランド人女性のニコール・サットン(Nicole Sutton)さん(29)で、タラナキ山中で悪天候のため26日から2夜にわたって身動きが取れなくなっていた。

 2人は先週、他のメンバーとタラナキ山に登ったが悪天候に見舞われた。救助隊は、26日に下山に成功した他のメンバーからの通報を受けて2人の捜索を開始。2人とは携帯のテキストメッセージで連絡が取れていたが、悪天候のため捜索活動は難航した。

 救助隊は28日朝、山頂付近でサットンさんの助けを求める声を聞いて2人を発見したが、オガワさんは既に亡くなっており、サットンさんもその後死亡したという。

 オガワさんはニュージーランド山岳会(New Zealand Alpine Club)の会員で登山経験は豊富だったという。サットンさんの父親によると、2人は結婚を前提に交際していた。(c)AFP