【10月28日 AFP】オーストラリア・Aリーグのウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(Western Sydney Wanderers)に所属する小野伸二(Shinji Ono)が、同クラブとの契約延長を求めていることを28日、地元紙シドニー・モーニング・ヘラルド(Sydney Morning Herald)が報じた。

 契約の内容によっては、小野は現役最後をAリーグで過ごす可能性がある。

 日本代表として56試合でプレーし、3度のW杯出場経験がある34歳の小野は、今年いっぱいでワンダラーズとの契約が満了となることになっているが、本人は残留を求めていると話す。

「できるだけ長い間ここにいたい。とても満足しています」と小野は同紙の取材に対し、語った。

 26日のシドニーFC(Sydney FC)とのダービー戦で1得点挙げ、2-0での勝利に貢献した小野は、自身の運命はクラブが握っていると言う。

 将来について質問されると、小野は「自分ではわかりません。(クラブに)聞いてください」と返した。

「契約は単年ですが、もちろんできるだけずっと留まりたいと思っています。このクラブが大好きだし、サポーターも大好き。チームメートも大好きです」

 小野は、その見事なスキルと洞察力で多くのファンを魅了し、ワンダラーズの大きな功労者となった。

 26日の試合でも小野は、4万人の観衆を前に才気溢れるプレーを見せて、そのスター選手という地位に恥じないパフォーマンスを披露した。1-0でワンダラーズがリードする中、小野は2人の敵ディフェンダーをかいくぐってシドニー守備を困らせた後、ファーサイドにシュートを決めた。

 小野にとってこの得点は、自身のキャリアの中で最も印象に残るゴールのひとつになったという。

「遅いボールだったので、GKがセーブするだろうと思っていました。だけどボールはネットに当たったので、とても嬉しかったです。ワンダラーズのファンを喜ばせることができたら、自分も嬉しいんです」と小野はプレーを振り返った。

「たくさんの観衆の前でゴールできてとても嬉しかったです。あんなに素晴らしい雰囲気の中でプレーさせてくれて、どちらのチームにも、両クラブのサポーターにも感謝しています」

(c)AFP