米歌手ルー・リードさん死去 「パンクロックの生みの親」
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【10月28日 AFP】フォーク音楽の叙情性をパンクロックのエネルギーと闇と混合させたパイオニアの米シンガー・ソングライター、ルー・リード(Lou Reed)さんが27日、米ニューヨーク(New York)州ロングアイランド(Long Island)で、肝臓移植後の合併症により死去した。71歳。広報担当が明かした。
多くの人にパンクロックの生みの親とみなされているリードさんは、60年代にアートロック系バンド「ベルベット・アンダーグラウンド(Velvet Underground)」のリーダーとして新たな文化の境地を切り開いた。「R.E.M.」や「ニルヴァーナ(Nirvana)」、「ソニック・ユース(Sonic Youth)」など幾世代にもわたるロックバンドに多大な影響を与えた。
代表作「ワイルド・サイドを歩け(Walk on the Wild Side)」では、きわどい歌詞と、一度聞いたら耳から離れないドラムとベースのシャッフルで、セックスとドラッグに煽られて生きる女装者たちのアンダーグラウンドなライフスタイルを歌った。バックアップシンガーを「有色人種の娘たち」と歌った歌詞は物議を醸した。(c)AFP