【10月24日 AFP】米コネティカット(Connecticut)州控訴裁判所は23日、故ロバート・ケネディ(Robert Kennedy)元司法長官のおいで、約40年前に隣人の10代少女を殺害したとして殺人罪で服役しているマイケル・スケイケル(Michael Skakel)受刑者(53)の再審を認める決定を下した。

 スケイケル受刑者は15歳だった1975年、コネティカット州グリニッジ(Greenwich)の自宅で、近所に住んでいたマーサ・モクスレイ(Martha Moxley)さん(当時15歳)をゴルフクラブで撲殺した罪に問われ、2002年に禁錮20年から終身刑の不定期刑を言い渡された。

 しかし、スケイケル受刑者の弁護人を務めるヒューバート・サントス(Hubert Santos)弁護士は、判決当時のマイケル・シャーマン(Michael Sherman)弁護士が適切な弁護を怠ったと主張。コネティカット州控訴裁はこのほどこの主張を受け入れ、再審を認めた。

 モクスレイさん殺害事件は目撃者がおらず、決定的な法医学的証拠もなかった。当時の検察側の主張は主に、ケネディ家の親類である自分が法の裁きを受けることはないというスケイケル受刑者の自慢話や、受刑者自身の告白を聞いたとする証言に基づいていた。(c)AFP