【10月24日 AFP】ロシア連邦捜査委員会は23日、北極海の石油採掘に対する海上抗議活動をめぐって先に「海賊行為」で起訴した国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)の活動家30人全員について、当初の容疑を撤回し、より軽微な「フーリガン行為」で起訴し直したと発表した。

 グリーンピースの抗議船「アークティック・サンライズ(Arctic Sunrise)」(オランダ船籍)に乗船していた英、豪、露、スペインなど18か国出身のメンバーらは、海賊行為で有罪になれば流刑地で禁錮15年の刑が下される可能性があった。「フーリガン行為」でも有罪になれば流刑地に送られるが、刑期は最長で禁錮7年になる。

 これに対しグリーンピースは23日、容疑は依然「厳しすぎる」との見解を表明し、メンバーらの即時釈放を呼び掛けた。

 ロシア当局は今月初め、北極海での石油採掘事業に反対して露国営企業の海底油田掘削用プラットフォームに登ったグリーンピースの活動家らを海賊行為で起訴していた。活動家らは北部ムルマンスク(Murmansk)で勾留されており、審理前勾留期限は11月24日となっている。

 なお「フーリガン行為」では、反プーチン派の過激なアート集団「プッシー・ライオット(Pussy Riot)」のメンバーらも起訴されている。(c)AFP/Anna MALPAS