【10月23日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Champions League 2013-14)のユベントス(Juventus)戦を23日に控え、レアル・マドリード(Real Madrid)のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が記者会見に臨み、新たなチームメートのギャレス・ベイル(Gareth Bale)には、付いた値札のせいで過剰な重圧がかかっているのを感じると語った。

 9月にイングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)から加入したベイルの移籍金は、レアルのフロレンティノ・ペレス(Florentino Perez)会長によれば9100万ユーロ(約117億円)とされている。

 24歳のベイルは、いくつかの小さなけがが重なり、これまで新チームのレアルで90分間のフル出場を果たすことができていない。

 しかしながら、2009年にマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)からレアルへ加入し、プレミアリーグからスペイン1部リーグへの順応に成功したロナウドは、ベイルも今後は良くなると確信している。

 ロナウドは22日の記者会見で「ギャレス・ベイルは良くやっていると思う」と語り、次のように続けた。

「プレシーズンを過ごしていないから、ここまでは難しい時間を過ごしてきた。それは理解しているし、彼と話をすれば、チームを助けたいという意欲にあふれているのは誰でもわかるはずだけど、今はそっとしておいて、余計な重圧をかけない方がいい」

「素晴らしい選手だし、素晴らしい人間だし、常に学ぶ気持ちを持っている。移籍金の額がものすごいから、誰もが重圧をかける。けれど僕はそっとしている。いずれここで活躍できると100パーセント確信しているからだ」

 ここまでベイルのプレー時間が伸びていないこともあり、両選手はピッチ上でコンビネーションを築くに至っていない。それでもロナウドは、2人のプレースタイルが似ていることから、同じチームでの共存は難しいとの意見には異を唱えた。

「良い選手は上手くお互いを生かせると思う。僕は良い選手とプレーしたいし、それが誰かは気にしない。僕らは一緒に重要なものを勝ち取れると思っている」

 チームを率いるカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督もロナウドの考えを支持し、ベイルが太ももの小さなけがから復帰し、完調に戻った後も、ロナウドのポジションを変えることはないとコメントした。

「良い選手同士は概して、一緒にやらせても上手くプレーすると思うし、2人が同時に出られるのであれば、チームにとっては良いことだ」

「(ベイルとロナウドに関する)議論はレアルの外側でのもので、内部のものではない。客観的に見ても、片方は左サイドを、もう一方は右サイドを主戦場にしてきた選手だ」

「クリスティアーノ・ロナウドはスタートポジションはウイングだが、中央へ移って得点をする。ウイングの位置では得点するのが難しいからだ」

「重要なのは、1シーズンに60得点決める選手のポジションを固定しすぎないことだ」

(c)AFP