【10月23日 AFP】ギリシャ中部にある少数民族ロマの居住キャンプで血縁関係のない夫婦と暮らしていた金髪の少女について、仏リヨン(Lyon)を拠点とする国際刑事警察機構(ICPO、インターポール、Interpol)は22日、同機構が持つ行方不明者のDNAデータベースには該当する子どもがいなかったことを明らかにした。

「マリア」と呼ばれるこの少女は先週、同国中部の町ファルサラ(Farsala)近くで発見・保護され、身元特定のため地元当局がインターポールに協力を依頼していた。

 インターポールのロナルド・ノーブル(Ronald Noble)事務総長は年次総会が行われたコロンビア・カルタヘナ(Cartagena)でAFPの取材に応じ、「ギリシャ当局から受け取ったDNAデータをインターポールのデータベースと照会したが、該当する行方不明者はいなかった」と述べた。

 インターポールは、全加盟国に少女のDNAデータを提供し、各国のデータベースとの照合を依頼したという。(c)AFP