【10月23日 AFP】米経済誌フォーブス(Forbes)が先週発表した2013年の中国長者番付で、世界2位の規模である中国経済が減速する中、上位400人の資産総額が前年比で1500億ドル(約14兆7000億円)増えたことが明らかになった。

 12年の同国国内総生産(GDP)伸び率は7.7%と、1999年以来の低水準にとどまったが、同番付に名を連ねた人々の資産は1人当たり平均4億ドル(約390億円)近く増え、突出した富裕層と、依然として貧困生活を強いられている大勢の国民との格差拡大が浮き彫りになった。

 今年の長者番付首位は、不動産開発大手・大連万達集団(Wanda Group)の王健林(Wang Jianlin)会長。純資産は141億ドル(約1兆3800億円)と、前年の80億ドル(約7800億円)から大幅に増加した。大連万達は昨年、米映画館チェーンAMCエンターテインメント(AMC Entertainment)を買収し、世界最大の映画興行チェーンとなった。

 2位は飲料大手、ワハハ(Wahaha、娃哈哈)集団の会長を務める宋慶後(Zong Qinghou)会長で、3位は中国のインターネット検索エンジン、百度(バイドゥ、Baidu)の李彦宏(Robin Li)最高経営責任者(CEO)。両者とも前年から順位を落としたものの、純資産はそれぞれ前年比12%増の112億ドル(約1兆1000億円)、同37%増の111億ドル(約1兆900億円)となった。(c)AFP