【10月23日 AFP】米アップル(Apple)は22日、同社のタブレット型端末「iPad(アイパッド)」のアップグレード版となる「iPad Air(アイパッド・エア)」を発表した。旧型よりパワーアップし、洗練されたデザインの新型iPadで、競合他社が優勢になっているタブレット市場で巻き返しを図る。

 iPad Airは、旧型に比べて43パーセント薄く、重さはわずか約450グラム。フィル・シラー(Phil Schiller)上級副社長によると、「あっと驚くほど速い」という。

 iPad Airと同時に、高解像度の「レティーナ(Retina)」ディスプレーを搭載した「iPad Mini(アイパッド・ミニ)」の改良版も発表された。2つの新型iPadは世界40以上の市場で11月1日に発売される。米国での販売価格は、iPad Airが499ドル(約4万9000円)、新型iPad Miniが399ドル(約3万9000円)から。旧モデルの価格は引き下げるという。

 新型iPadが発表されたのと同じ日、米マイクロソフト(Microsoft)は同社タブレット「サーフェス(Surface)」のアップグレード版を発売し、フィンランド携帯大手ノキア(Nokia)も自社タブレット端末を発表した。

 各種調査によると、iPadは依然として最も売れているタブレットだが、米グーグル(Google)の携帯向け基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」を搭載した他社端末にシェアを奪われつつある。アップルはiPad Miniと競合する高解像度の7~8インチ(18~20センチ)ディスプレーを備えたタブレットの人気が高まっていることへの対応にも追われている。(c)AFP