【10月22日 AFP】米連邦政府機関の一部閉鎖にまで及んだ債務上限問題をめぐる与野党の一連の駆け引きでは、党のイメージがより大きく損なわれたのは共和党だった。22日の世論調査で明らかになった。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)と米ABCニュース(ABC News)との共同世論調査によると、共和党に対する評価は史上最低レベルにまで落ち込み、共和党に否定的な人の割合が63%に上った。一方で共和党に肯定的な人は32%だった。

 政府機関の閉鎖は、共和党内の超保守派ティーパーティー(Tea Party、茶会)が、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領の進める医療保険改革を骨抜きにする暫定予算案を下院で承認したことに端を発した。16日間に及んだ混乱は、米政府の債務不履行が目前に迫る中、連邦政府の債務上限引き上げを認める法案を議会が承認したことで、ようやく終わりを迎えた。

 世論調査によると、ティーパーティーに肯定的な評価をしている人はわずか25%ほどだった。だが、民主党もこの混乱に対して無傷だったというわけではなく、10人に6人が民主党の予算交渉のやり方に否定的な評価を下した。民主党に対する否定的な評価も過去最高の49%に達したが、その一方でオバマ大統領への支持は安定していた。

 また、混乱の責任が共和党にあると回答した人は53%に上り、オバマ大統領にあると回答した人は29%、双方に責任があるとした人は15%だった。

 世論調査は無作為に抽出された1002人を対象に10月17日から20日の間に行われた。(c)AFP