【10月21日 AFP】バチカン市国で20日、サンピエトロ広場(St Peter's Square)の真ん中に作られた陸上トラックを、カトリック教徒たちが全力で駆け抜けた。これはローマ法王庁が主催した「100メートル走と信仰(100 Metres of Running and Faith)」と題されたイベントで、教育的・文化的・精神的なスポーツの価値をたたえるのが目的という。

 大聖堂前から延びるメーンストリート「和解の道(Via della Conciliazione)」が会場となり、約5000人の信者が参加。この異例のイベントにはフランシスコ(Francis)法王も大喜びで、バルコニーから行った週次の「お告げの祈り」で「ありがとう!あなたがたは、カトリック信者がスピリチュアル・アスリートであることを思い出させてくれた」と参加者らを称賛した。

 バチカンの文化評議会によると、100メートル走はあくまで「祈りの場」であり、参加者には「世界に向けた信仰と希望のメッセージ」を携えて走らなければならないとのルールが課せられていたという。(c)AFP