アッレグリ監督、FCバルセロナ倒せるのは「完璧な」ミランだけ
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【10月22日 AFP】欧州チャンピオンズリーグ2013-14(UEFA Champions League 2013-14)のFCバルセロナ(FC Barcelona)戦を22日に控え、ACミラン(AC Milan)のマッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は、「完璧な」ミランだけが消耗状態から抜け出して「重要な」結果を手に入れられると語った。
サン・シーロ・スタジアム(San Siro stadium)で行われるこの試合は、アウェーのバルセロナが国内で災難に見舞われているミランの苦境に乗じ、アヤックス(Ajax)戦、セルティック(Celtic)戦に続いてグループリーグ3連勝を飾るとの見方が大勢を占めている。
本拠地のミランにとって明るい材料と言えそうなのは、バルセロナが19日のリーグ戦でオサスナ(CA Osasuna)とスコアレスドローに終わったことで、これによりバルセロナは、2012年1月以来続いていた国内リーグでの連続得点が途切れた。
しかし、けがで離脱していた司令塔のカカ(Kaka)が1か月ぶりに戻ってきたとはいえ、ミランはバルセロナ戦で、ベストメンバーとはほど遠い11人をピッチに送り出さなければならない。
バルセロナがミランとサン・シーロで対戦するのは、この4シーズンで4度目で、2011-12シーズンにはグループリーグと準々決勝で、12-13シーズンは決勝トーナメント1回戦でぶつかっている。
昨シーズンの決勝トーナメント1回戦で、敵地カンプ・ノウ(Camp Nou)での第2戦に0-4で大敗するという経験をしたアッレグリ監督は、ヘラルド・マルティーノ(Gerardo Martino)監督率いるバルセロナに対して番狂わせを起こすには、完璧な内容を見せなければならないと認めた。
1-0で勝利した19日のウディネーゼ(Udinese)戦の後、アッレグリ監督は「とても難しい試合になる。重要な結果を手にしたいなら、完璧でなくてはならない」とコメントした。
ウディネーゼ戦では圧倒的に試合を支配し、前半22分にヴァルテル・ビルサ(Valter Birsa)が見事な得点を決めて勝利したミランだが、バルセロナと当たるにはこれ以上最悪のタイミングもない。
ミランは、グループリーグ第2節のアヤックス戦で試合終了間際にPKを決め、引き分けに持ち込んだストライカーのマリオ・バロテッリ(Mario Balotelli)、正GKのクリスティアン・アッビアーティ(Christian Abbiati)を含め、6人の選手が負傷で戦列を離れている。
もともと3試合の国内リーグ出場停止処分を受けていたバロテッリについて、ミランは処分明けのウディネーゼ戦では出場に期待を寄せていたが、イタリア代表のW杯ブラジル大会(2014 World Cup)欧州予選の最終戦、アルメニア戦を終えて間もなく、太ももの負傷と診断された。
20日には伊スカイ・スポーツ(Sky Sport Italia)で、クラブのアドリアーノ・ガッリアーニ(Adriano Galliani)副会長の「われわれの医療スタッフによると、バロテッリ、アッビアーティともに火曜日に間に合わせるのは難しいようだ」というコメントが紹介された。
しかしながら、バロテッリは快方に向かっており、バルセロナ戦のベンチメンバー入りを果たしている。
アッビアーティに代わってバルセロナ戦で先発するとみられる第2GKのマルコ・アメリア(Marco Amelia)は、ウディネーゼ戦ではガブリエウ(Gabriel Vasconcelos Ferreira)に先発を譲って休養に努めたが、そのウディネーゼ戦で活躍したガブリエウはバルセロナ戦の招集メンバーに入っていない。
バロテッリとアッビアーティ以外の4人も本来であれば先発で出場する選手で、その中にはユーティリティーなDFのマッティア・デ・シーリョ(Mattia De Sciglio)も含まれている。
スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)から今季ミランに復帰したカカは、「チームはどんどんと強くなっている」と信じる一方で、組織的な戦いをすることの重要性も分かっている。
「勝つためには、強固なグループにならなくちゃいけない。個々で勝つことは難しい」と語ったカカは、ウディネーゼ戦は後半途中からの出場にとどまっており、バルセロナ戦でもベンチからのスタートになると予想されている。(c)AFP/Justin Davis