美人女スパイ、マタ・ハリの生家焼失 オランダ
このニュースをシェア
【10月21日 AFP】オランダ北部の町レーワルデン(Leeuwarden)で19日夜、第1次世界大戦中の女スパイとして有名なマタ・ハリ(Mata Hari)の生家が火災で焼失した。同国メディアが20日、報じた。
レーワルデンはアムステルダム(Amsterdam)から北に約140キロにある町。レーワルデン市長によると、この火事で住宅11棟と商店5棟が焼けた。地元テレビ局オランダ放送協会(NOS)は地元商店主の話として、焼失した建物の中に1876年にマタ・ハリが生まれた家が含まれていたと伝えている。また、報道によれば男性1人が死亡したという。
マタ・ハリは本名をマルガレータ・ヘールトロイダ・ツェレ(Margaretha Geertruida Zelle)といい、1903年に仏パリ(Paris)に移り住んだ後、エキゾチックな踊り子として、また上流社会で高級娼婦として名を馳せた。しかし1917年、ドイツ軍のスパイだとして逮捕され、有罪判決を受けた後に銃殺刑に処された。
マタ・ハリの生家は現在、美容院となっていた。火災は20日早朝に鎮火し、建物の外に作られたマタ・ハリの像だけが残った。(c)AFP