【10月21日 AFP】イラクの首都バグダッド(Baghdad)のカフェで20日、道路脇爆弾の爆発に続く自爆攻撃で少なくとも34人が死亡した。治安当局者と医療関係者が明らかにした。

 攻撃が起きたのはイスラム教シーア(Shiite)派住民が多数を占めるバグダッド南部のアル・アミル(Al-Amil)地区。死亡者の他に少なくとも50人が負傷した。

 現地の警察幹部によると、まず沿道のカフェ近くで爆発があり、人々が現場に集まったところで自爆犯が自爆した。

 イラクでは今年、バグダッドをはじめ各地のカフェや市場、モスクやサッカー競技場など人が集まる場所を標的にした攻撃が続いている。 2日前にはバグダッド東部のアイスクリーム店近くで自動車爆弾が爆発し、少なくとも16人が死亡している。

 イラクでは20日、バグダッドで起きたものを含め9件の自爆攻撃が発生し、全土の死者は49人に上った。今年、イラクの治安状況は過去5年で最悪のレベルになっており、流血の惨事が相次いだ2006~07年のような状況の再来が懸念されている。(c)AFP