【10月20日 AFP】サウジアラビアが国連安全保障理事会(UN Security Council)の非常任理事国入りを辞退したことを受けて、アラブ諸国の国連大使らは19日、緊急の会合を開き、決定を撤回するよう求めた。

 アラブ諸国の国連大使らは声明を発表し、サウジの指導者らに、アラブ諸国が抱える問題について安保理の場で主張する勇敢な役割を果たすべきだと求めた。

 サウジアラビアは17日に国連総会(UN General Assembly)で安保理の非常任理事国(任期2年)に選出されたが、サウジアラビアは翌18日、安保理がシリアなどの中東の紛争地帯について「ダブルスタンダード(二重基準)」を使っているとして、安保理入りを辞退すると発表していた。

 アラブ諸国の国連大使らは、「兄弟である」サウジの立場に「敬意と理解」を示す一方、「特に中東地域にとって重要な歴史的局面」を迎えている今、サウジがアラブ世界やイスラム世界を代表して安保理に入ることは極めて重要だと述べた。(c)AFP