【10月19日 AFP】バチカン(ローマ法王庁)で17日、ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王と会談したパレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長は、法王を正式にパレスチナに招待した。

 会談後、バチカン外務局長のドミニク・マンベルティ(Dominique Mamberti)大司教に対し、アッバス議長が「楽しい一時だった。(法王を)聖地に招待した」と語ったという。

 この日、アッバス議長はベツレヘム(Bethlehem)の風景をかたどった陶板と聖書を法王に贈った。法王からは装飾が施されたペンが贈られ、アッバス議がそのペンでイスラエルとの平和条約に調印したいと述べると、法王は「間もなく、間もなくです」と返答したという。

 正式な招待状の中でアッバス議長は「平和のメッセージが真にパレスチナの民に授けられ、祈りに耳が傾けられているという新たな希望が彼らに与えられますように」と記している。また、法王のパレスチナ訪問は「時宜にかなうもので、大きな意義があるだろう」と述べた。

 フランシスコ法王に対しては、イスラエルのシモン・ペレス(Shimon Peres)大統領も今年の初めにバチカンを訪問した際、イスラエルへ招待している。また同国のベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は来週23日にバチカン訪問を予定している。(c)AFP