【10月19日 AFP】シリア北部アレッポ(Aleppo)県で18日に戦闘があり、数十人が死亡した。

 国際社会はシリアの和平実現に向けた取り組みを強化するため来月にもスイス・ジュネーブ(Geneva)での和平協議の開催を検討しており、19日には国連(UN)とアラブ連盟の合同特別代表を務めるラクダール・ブラヒミ(Lakhdar Brahimi)氏が、シリアを訪問する予定だった。

 シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)の報告によると、アレッポ県Tal-Aranでは政府軍の砲撃によりクルド人12人を含む数十人が死亡した。同地では17日にも同様の攻撃があり、9人が死亡している。

 同地はアレッポとスフェイラ(Sfeirah)を結ぶ戦略的ルート上にあり、反体制派の支配下にある。また、近隣の軍基地には政府軍が化学兵器を保管しているともみられている。

 また17日には、東部デリゾール(Deir Ezzor)県のRashdiyaに前進した反体制派が、政府軍情報部の最高幹部のジャマ・ジャマ(Jamaa Jamaa)少将を殺害している。

 一方、ジュネーブで開催が予定されている和平会議については、参加をめぐって反体制派の内部で意見が分かれており、実現するかは不透明だ。反体制派は来週にも、参加する否かを投票で決めるとしている。(c)AFP