【10月17日 AFP】次期米大統領候補とも噂されるヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官だが、そんなことはロンドン(London)の駐車監視員には何の意味もなさないようだ。監視員はクリントン氏の駐車違反を見逃さず、80ポンド(約1万2600円)の罰金を科した。

 クリントン氏は前週、国務長官時代に「米外交の新たな時代を切り開いた」としてロンドンの王立国際問題研究所(チャタムハウス、Chatham House)からの表彰を受けるため、ロンドンを訪れていた。

 授賞式に主席するため、ロンドン市内の会場近くに車を1時間ほど駐車した際、クリントン氏の側近が3.3ポンド(約520円)の駐車券を購入し忘れ、80ポンドの罰金支払い請求通知が張り付けられていたという。

 ロンドンのウェストミンスター特別区(Westminster City Council)当局者によれば、クリントン氏の車両は45分も無賃で路上駐車していた。同当局者は「国際社会で地位がある人物であろうと、我々は全ての人を対等に扱わなければならない。このことは、クリントン氏も理解してくれるはずだ」と語っている。

 ただクリントン氏にとっては朗報もある。罰金を14日以内に支払えば、罰金は80ポンドから半額の40ポンド(約6300円)に減額されるという。(c)AFP