【10月17日 AFP】2014年サッカーW杯(2014 World Cup)の開催を6か月後に控えたブラジルのアルド・レベロ(Aldo Rebelo)スポーツ大臣が16日、辞任を発表した。

 レベロ氏はサンパウロ(Sao Paulo)州知事に出馬するため、スポーツ大臣の職から身を引くという。

 同国の共産党に所属するレベロ氏は、同大会の準備において重要な役割を担っていたが、自身の辞任によってW杯の開催準備に影響が及ぶことはないと言う。

「W杯においての私の役割は過大評価されている。W杯が開催されるのはこれで20回目だ。他の19回は私がいなくても開催されたんだ」

 また、レベロ氏はジルマ・ルセフ(Dilma Rousseff)大統領にはまだ辞任の報告をしていないと語った。

 W杯の開催に巨額の費用がかかることに対して、ブラジルではここ数か月の間、抗議が行われている。

 また、国際サッカー連盟(FIFA)が設定した、12のW杯開催会場の完成期日が12月31日に迫っているが、それまでに大会インフラの整備が完了することは不可能なのではないかと疑う声もある。しかしブラジル政府とレベロ氏は、期日までに会場はすべて竣工すると主張している。

 FIFAは先週、ブラジルの進捗状況について苦言を呈し、まだ「仕事は残っている」とコメントした。

 ブラジルは来年10月に大統領選挙と総選挙、そして州知事選挙を行う。(c)AFP