宇宙最大の恒星に死期迫る、天文学者ら発表
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【10月17日 AFP】これまで知られている恒星の中で最も大きいとされる「W26」の寿命が近づきつつあり、最終的には爆発するだろうとの論文が、16日に英国王立天文学会誌(Monthly Notices of the Royal Astronomical Society、MNRAS)で発表された。
天文学チームは、チリにある欧州南天天文台(European Southern Observatory、ESO)の望遠鏡を用いた観測で、W26に死期が迫っている兆候を確認したとしている。
1998年に最初に観測されたW26は、さいだん座の方角、約1万6000光年の距離にある。直径は太陽の約3000倍で、英国王立天文学会(Royal Astronomical Society、RAS)によると、これまで観測された恒星の中では最も大きい。
W26は、その巨大さと短命さで定義される「赤色超巨星」に分類される。赤色超巨星は、核燃料を使い果たして超新星爆発を起こすまでの寿命は通常、数百万年以下とされている。
論文によると、W26は不安定化し、外側の層が流出していることが分かった。これは、この星の寿命が近づいていることを示す主要な証拠だという。(c)AFP