【10月16日 AFP】インド中部マディヤプラデシュ(Madhya Pradesh)州ダティア(Datia)県のヒンズー教のラタンガル寺院(Ratangarh Temple)近くの橋で13日に参拝者らが将棋倒しになり、少なくとも115人が死亡したことを受け、地元警察署の全職員17人と州政府幹部4人の計21人が停職処分を受けた。

 この事故では、多くの参拝者が圧死または水死し、今も10人が重体になっている。7年前にも将棋倒し事故があったにもかかわらず再発を防げなかったため、当局は厳しい批判を受けている。事故発生時に警官が警棒を使用したことで混乱が拡大したとの証言もあり、警察の対応も批判されていた。

 警察の副監察官はAFPに対し、「群集整理を担当した警察署の幹部2人を含む全職員の17人を停職処分にした。事故を防げなかったことが理由だ」と説明した。事故原因と責任の所在を調べる司法委員会は、停職処分を受けた警察署幹部からも事情を聞くことになっている。

 一方、州政府は14日夜に声明を発表。ダティア県長官、事故があった自治体の首長、警察幹部2人の合わせて4人を停職処分にしたことを明らかにした。この発表に先立ち、多くの負傷者が搬送され、治療を受けている病院を訪問した州首相は、当局の対応について質問を浴びせられたり、やじを飛ばされたりした。 (c)AFP