【10月16日 AFP】オーストラリア・メルボルン空港(Melbourne Airport)で16日、ターミナルにカンガルーが迷い込み、一部施設が閉鎖される騒ぎがあった。

 ターミナルビル内の薬局に現れ、利用客らを驚かせたのはオスのオオカンガルー。迷い込む直前に車とぶつかり興奮していたことから、落ち着かせて捕獲するために野生動物の救助ボランティアが呼び出された。このターミナルには国内線と国際線の両方が乗り入れている。

 駆け付けた野生動物保護NPOワイルドライフ・ビクトリア(Wildlife Victoria)によると、その場で「サイラス」と名付けられたカンガルーは、けがの状態などを診るために獣医が診察する予定だという。

 この事件を「ニュース」としてマイクロブログのツイッター(Twitter)に書き込んだ豪コメディアン、ジュリア・モリス(Julia Morris)さんの投稿から、空港の薬局のスキンケア製品コーナーをうろつくカンガルーの写真がネット上で広まった。

 豪カンタス航空(Qantas Airways)は、機体にカンガルーをデザインしたロゴマークをあしらい、「空飛ぶカンガルー」の愛称を持っていることから、ソーシャルメディア上ではこれにからめたジョークが多数投稿された。

 空港の近くにあるブッシュランド(低木林地)では、カンガルーが多く目撃されている。滑走路は動物が進入しないよう防備・監視されているが、それでもカンガルーが時々ターミナルの建物内に入り込んでしまうという。(c)AFP