不規則な就寝時刻が子どもの行動障害の原因に、英研究
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【10月16日 AFP】不規則な時刻に就寝する子どもは行動障害を起こしやすいという研究報告が14日、米小児科専門誌「ピディアトリクス(Pediatrics)」に掲載された。
研究によると、生涯にわたる可能性がある行動障害の原因は、幼少期の不規則な就寝時刻にあるという。しかし、幼少期を通して不規則な就寝時刻を維持しない限りは、症状が悪化することはなく、規則的な時刻に就寝することを習慣づけるようになった場合には、症状に明らかな改善がみられるという。
研究は、不規則な就寝時刻は、体内時計を混乱させ、睡眠不足を招き、脳の発達と一部の行動を制御する能力を低下させると説明している。
英ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(University College London、UCL)のイボンヌ・ケリー(Yvonne Kelly)氏は「決まった時刻に寝る習慣をもたないと、常に不安定感が伴い、時差ぼけに近い状態を心身に引き起こす」と述べている。
教師や母親から行動障害があると報告された3歳、5歳、7歳児、あわせて1万人以上の就寝時刻に関するデータを分析したこの研究では、多動性障害、問題行動、友達との関係や感情面での問題などは、就寝時刻が不規則な子どもに、より顕著に表れる症状だったという。(c)AFP