【10月16日 AFP】ロンドン(London)にあるロンドン動物園(London Zoo)で17年ぶりに誕生したスマトラトラの赤ちゃんが、施設内のプールで死んでいるのが発見された。同動物園が15日、発表した。

 動物園の広報担当者によると、死んでいるトラの赤ちゃんが見つかったのは12日午前。約3週間前に生まれたばかりの赤ちゃんの死に飼育員らは非常に落胆しているという。スマトラトラは国際自然保護連合(IUCN)により絶滅の危機にひんしている種とされている。

 解剖の結果、死因は溺死であることがわかった。赤ちゃんにはまだ名前もなく、性別も分かっていなかった。

 赤ちゃんを屋内の飼育施設から連れ出したのは5歳の母親「メラティ(Melati)」と考えられているが、屋外の施設には監視カメラが設置されておらず、なぜ赤ちゃんが溺れたのかは現在のところ分かっていない。動物園は今年、新しいスマトラトラの飼育施設を開設しており、その規模は以前のものに比べて大きくなっていたという。

 動物園は妊娠を公表していなかったが、メラティは先月22日、105日の妊娠期間を経て出産。赤ちゃんは陣痛開始から6分で生まれ、その様子は監視カメラにも捉えられていた。(c)AFP