フィリピンの地震、死者151人に 同国最古の教会も被害
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【10月16日 AFP】(一部更新)フィリピンを15日に襲ったマグニチュード(M)7.1の強い地震による死者は、16日までに少なくとも151人になった。土砂崩れが発生して家屋が埋まり、逃げ惑う住民が将棋倒しになった他、同国最古の教会をはじめとする歴史的建造物にも倒壊するものが出た。
「チョコレート・ヒルズ(Chocolate Hills)」と呼ばれる一連の丘の景観で有名なボホール(Bohol)島でこれまで死亡が確認されたのは141人。また、セブ(Cebu)州では9人が死亡。セブ州セブ市は同国第2の都市で、美しいビーチへのアクセスポイントともなっている。さらに、真っ白な砂浜が人気のシキホール(Siquijor)島でも1人の死亡が確認されている。
セブ島とボホール島では、10か所の教会も大きな被害を受けた。セブ島にあるフィリピン最古のサント・ニーニョ教会(Basilica of the Holy Child)の石灰岩造りの鐘楼が倒壊した他、ボホール島にある18~19世紀建立の複数の教会も全壊し、同国で最も重要な文化財の一部が失われたことを嘆く声が上がっている。(c)AFP