シリア北西部で車爆弾爆発、27人死亡 拉致された援助隊員、一部解放
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【10月15日 AFP】シリア北西部イドリブ(Idlib)県の反体制派制圧地域で14日、自動車爆弾が爆発し、少なくとも27人が死亡した。また、同県でイスラム武装組織とみられる集団に拉致された赤十字国際委員会(International Committee of the Red Cross、ICRC)のメンバーら7人のうち、4人が同日に解放された。
大部分が反体制派の制圧下にある同県で起きた両事件は、内部抗争や拉致事件などの事件が多発する数か所の反体制派制圧地域で深まる混迷を、裏打ちすることとなった。
シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)によると、自動車爆弾はトルコとの国境から数キロ離れた町の市場地区で爆発。死者には少なくとも3人の子どもが含まれている。また重傷者も多いため、死者数はさらに増える恐れもあるという。
赤十字報道官はAFPに対し、同県で13日に拉致されたICRCのメンバー6人とシリア・アラブ赤新月社(SARC)のスタッフ1人のうち、4人は翌14日に「無事」解放されたが、残る3人については新しい情報が入るのを待っていると明かした。同監視団によると、7人は国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系イスラム過激派組織「イラク・レバント(地中海東岸地域)のイスラム国(Islamic State of Iraq and the Levant、ISIL)」によって拉致された。(c)AFP