【10月14日 AFP】シリアのイドリブ(Idlib)県で13日、赤十字国際委員会(ICRC)のメンバーとシリア・アラブ赤新月社(SARC)のボランティアスタッフあわせて7人が、武装した集団に拉致された。ICRCが同日発表した。

 ICRCは声明を発表し、同委員会のメンバー6人とSARCのボランティアスタッフ1人が「けさ、身元不明の武装集団により拉致された」と述べた。拉致されたメンバーらの国籍は明らかにされていない。

 ICRCによると、拉致されたメンバーらは政府側と反体制派の両陣営で支援活動を行っていたグループで、保健施設の状況確認と支援実施のため、10日にイドリブ県に向かっていた。犯行声明は出されていない。

 同日、首都ダマスカス(Damascus)では自動車爆弾による自爆攻撃が相次いで2件発生し、ICRCとSARCメンバーが首都郊外から住民数千人を避難させた。

■反体制派、米露推進の国際会議を拒否

 一方、シリアの主要な反体制派は同日、同国内戦の終結を目指し、米露が推進する国際会議に出席しない考えを表明した。(c)AFP