インドのヒンズー寺院近くの橋で将棋倒し、115人死亡
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【10月14日 AFP】(一部更新)インド中部マディヤプラデシュ(Madhya Pradesh)州ダティア(Datia)のヒンズー教のラタンガル寺院(Ratangarh Temple)近くの橋で13日、参拝者が将棋倒しになり、14日までに少なくとも115人の死亡が確認された。
警察によればさらに10人が重体で、負傷者は110人に上っている。多くが川に飛び込んで亡くなった。死亡者のうち31人が女性で、17人が子供だったと報じられている。現地のAFP記者によると、遺体の収容作業は終了した。
警察や州当局によれば、昼頃に大型トラクターが橋に衝突した後、橋が崩落するかもしれないといううわさが広がり、多くの人が川に飛び込んだ。警察筋によると将棋倒しが起きたとき、寺院周辺には約40万人が集まっており、橋の上には約2万人がいたという。
目撃者によれば、警察が警棒で介入したために混乱がさらに拡大したという。しかし警察当局は、警棒は使っていないとして目撃証言を否定している。
事故当日は9日間にわたって行われるヒンズー教の祭り「ナバラトリ(Navaratri)」の8日目で、多くの参拝者が朝から詰め掛けていた。
現場近くでは2006年にも川を渡っていた人たちが将棋倒しになり50人以上が死亡していた。この事故を受けて今回将棋倒しが起きた橋が建設されていた。
インドは以前から宗教行事で将棋倒しが起きることが多く、今年2月には世界最大の宗教行事「クンブメーラ(Kumbh Mela)」から帰路についた人たちが将棋倒しになり、少なくとも36人が死亡している。(c)AFP