【10月14日 AFP】11日からアフガニスタンの首都カブール(Kabul)を訪問していた米国のジョン・ケリー(John Kerry)国務長官とハミド・カルザイ(Hamid Karzai)アフガニスタン大統領が長時間にわたって協議した結果、2015年以降の米軍駐留継続に関する安全保障協定が近く締結される見通しになったと、米政府高官が13日に語った。

 駐留米兵に刑事訴追を免れる権利を認めるかどうかで、両者は合意に至らなかった。ケリー氏のアフガン訪問に同行していた高官は「われわれからすれば、(今回の訪問は)主要な問題について基本的な合意ができたという意味で成果があった」として、協定の細部で合意できていないだけだと語った。

 ケリー氏もカルザイ氏も会談後に行われた12日の会見で、米兵の刑事訴追免除の問題が解決されなかったと語った。だが米高官は同協定の締結について楽観的な見方を示した。記者会見でカルザイ大統領は、外国兵士の刑事訴追免除について協議するため、全国の部族長の会議が招集されるだろうと述べた。

 駐留米軍は2014年末での撤退が決まっているが、米国は2015年以降も5000~1万人の米兵を継続駐留させ、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda )の掃討やアフガニスタン軍の訓練を行いたいと考えている。(c)AFP