【10月13日 AFP】サッカー国際親善試合は12日、1試合が行われ、ブラジルが2-0で韓国に勝利した。

 ブラジルのネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)は厳しいマークを受ける中、見事なFKを決めて母国を勝利に導いた。

 ハーフタイム前にネイマールがFKを決めて2014年W杯ブラジル大会(2014 World Cup)の開催国が先制点を手にすると、後半開始直後にはオスカル(Oscar dos Santos Emboaba Junior)が追加点を挙げた。

 練習中に激しく転倒して出場が危ぶまれていた21歳のネイマールは、ほぼ満員の観客の前で行われた試合で、厳しいチェックと絶えることのない密着マークを受けた。

 しかし、FCバルセロナ(FC Barcelona)所属のネイマールは前半44分、壁を越え、GK鄭成龍(Sung Ryong Jung、チョン・ソンリョン)の右側へ飛び込むFKを蹴り込んだ。鄭成龍はボールに触れはしたものの、ゴールを許した。

 さらにブラジルは後半4分、パウリーニョ(Jose Paulo Bezerra Maciel Junior 'Paulinho')のスルーパスに抜け出したオスカルが鄭成龍をかわし、無人のゴールに追加点を決めた。

 ネイマールは試合開始から終了まで、洪明甫(Myungbo Hong、ホン・ミョンボ)監督率いる韓国が選択した、苦しめて不満を募らせる作戦の標的となった。

 ブラジルのルイス・フェリペ・スコラーリ(Luiz Felipe Scolari)監督は試合後「韓国が激しすぎるくらい来る中で、われわれはシンプルにサッカーをした。前半、彼らはわれわれの倍もファウルを犯していた。序盤はファウルを犯しすぎていたと思う」と語った。

 一方で洪明甫監督は「フェアなプレーだったし、冷静さを持ち合わせていた」とコメントし、フィジカルに頼ったプレーを擁護した。

「まだ若い選手もいるので、彼らはこの経験から学ぶことだろう。今回の試合は確実に自信になっただろう。それはチームにとって重要なこと。それだけでもわれわれには大きなプラスだ」

 W杯出場を決めている韓国だが、6月の洪明甫監督就任後は7試合を戦い1勝にとどまっている。

 ブラジルは15日に中国・北京(Beijing)でザンビアと対戦する。韓国は同日、マリを迎え撃つ予定となっている。(c)AFP