リビア首相、武装集団に連れ去られる
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【10月10日 AFP】(一部更新)リビアの暫定政府を率いるアリ・ゼイダン(Ali Zeidan)首相が10日早朝、首都トリポリ(Tripoli)市内のホテルから武装集団に連れ去られた。
リビア国営LANA通信は同日、ゼイダン首相は元反体制派による犯罪対策部隊によって拘束されたが、首相は「良好な状態で、丁重に扱われるだろう」と拘束側の声明を報じた。「犯罪と闘う旅団(Brigade for the Fight against Crime)」と呼ばれるこの部隊は原則的に、国防省および国務省の管轄下にあるとされる。
これに先立ち、両省に報告を行うとされている「リビア革命司令室(Operations Cell of Libyan Revolutionaries)」と名乗る集団が、SNSのフェイスブック(Facebook)上で、「検察当局の命に従い」ゼイダン首相を拘束したと発表していた。このグループは、首相は「リビアの刑法に従い…検察当局の指示の下、逮捕された」と述べていた。またその理由については、「国家の利益(と安全)を損なった罪」だとしていた。
一方、同じフェイスブック上でリビア暫定政権は、閣僚に対する「免責特権が解除されたり、(首相に対する)逮捕状については一切認識していない」と短い声明を発表した。
首相府筋によると、ゼイダン首相はトリポリ市内のコリンシア・ホテル(Corinthia Hotel)に居住していた。
リビアでは5日、トリポリ市内の路上で、1998年にケニアとタンザニアで起きた米大使館爆破事件に関与したとされる国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)幹部のアブアナス・リビ(Abu Anas al-Libi)被告の身柄を米特殊部隊が拘束し、暫定政権の面目を失わせていた。(c)AFP