マララさん「自分はまだノーベル賞に値しない」
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【10月10日 AFP】ノーベル平和賞の有力候補に挙げられているマララ・ユスフザイ(Malala Yousafzai)さんが、パキスタンのラジオ局のインタビューで「自身はまだ賞に値しない」と発言した。
マララさんはパキスタンのタリバン勢力を批判したことで、昨年の10月9日に銃撃を受けて頭部に重傷を負った。しかし回復後は、子どもたちが学校に行く権利を世界に向けて訴える伝道師となり、彼女の勇気は世界の指導者や有名人たちに称賛された。
弱冠16歳のマララさんは国連での演説をやり遂げ、今週には自伝も出版。11日には有力候補者として自身も名を連ねるノーベル平和賞受賞者の発表も行われる。
しかし、パキスタンのラジオ局City89 FMとのインタビューで、マララさんは教育を促進する活動にまい進する意欲をかたったものの、まだ自分はノーベル賞の栄誉に浴するには不十分だと感じると述べた。
「ノーベル賞に値するような人々はたくさんおり、私はもっとやるべきことがある。私の考えでは、賞を頂けるほどの功績を成し遂げてはいない」
だが、希望と決意に満ちた彼女のメッセージは、地元であるスワト(Swat)渓谷の子どもたちを鼓舞している。
12歳のフメラ・カーンさんは、「1年前の銃撃事件は忘れられない。教育は私の生きがいそのもので、マララはそのために声を上げてくれた。だから私は彼女が大好きよ」と話す。「私も大きくなったら教育のために闘いたい」
マララさんが通っていたパキスタンの学校は、銃撃から丸1年を迎えた9日、学校を休校とした。(c)AFP