北朝鮮の楽団員処刑、韓国情報機関は認識
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【10月9日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)第1書記の元交際相手の歌手を含む銀河水(ウナス)管弦楽団(Unhasu Orchestra)のメンバーらが銃殺処刑されたとの報道について、韓国の情報機関トップは8日、処刑の事実を「認識している」とコメントした。聯合ニュース(Yonhap News)が議員2人からの情報として報じた。
朝日新聞(Asahi Shimbun)は先月、銀河水管弦楽団など複数の楽団の団員が、自らが出演するポルノを制作したとして銃殺処刑されたと報じ、韓国のメディアがこれを取り上げた。
朝日新聞によると、李雪主(リ・ソルジュ、Ri Sol-Ju)夫人が歌手だった頃の退廃的なライフスタイルについてのうわさが広がるのを防ぐため、金第1書記の元交際相手として知られる女性を含む楽団員らが8月に処刑されたという。北朝鮮側はこれを否定し、報道について「許すことのできない」犯罪だと非難していた。
韓国の情報機関、国家情報院(National Intelligence Service、NIS)の南在俊(Nam Jae-Joon)院長は8日、初めてこの疑惑についてコメント。聯合ニュースが伝えた議員2人の話によると、南院長は非公開会合で「われわれは銀河水管弦楽団に関係した約10人が処刑されたことを認識している」と述べた上で、李夫人がこの処刑に関与しているかどうかについては情報がないと語ったという。
また、聯合ニュースは、うわさが広がるのを阻止するために北朝鮮のラジオが9日、銀河水管弦楽団の演奏を放送したと伝えた。(c)AFP