アカデミー賞外国語部門、最多76の国と地域が出品
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【10月8日 AFP】米映画芸術科学アカデミー(Academy of Motion Picture Arts and Sciences)は7日、第86回アカデミー賞の外国語映画部門に各国から出品された76作品を発表した。サウジアラビアからは初めて、パキスタンからは50年ぶりの出品で、76作品という数字は過去最多という。出品作品は、それぞれの国と地域が独自に選ぶ。
サウジアラビアからは、同国初の女性監督ハイファ・アル・マンスール(Haifaa al-Mansour)がメガホンを取った『少女は自転車にのって(Wadjda)』が出品された。女性の権利が制限されている同国で、自転車を手に入れようとする少女の奮闘を描いた作品で、ドバイ国際映画祭などで高い評価を得ている。
パキスタンからは、退屈な毎日を思いも寄らぬ方法で抜けだそうとする若者3人を描いたコメディースリラー『Zinda Bhaag』が出品された。
モンテネグロとモルドバからも初めてとなる出品があった。
フランスからは、『ルノワール 陽だまりの裸婦(Renoir)』が選ばれた。カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)でパルムドール(Palme d'Or)を獲得した『アデル、ブルーは熱い色(Blue is the Warmest Color)』は、公開日の関係で出品資格がなかったが、次回の出品はあり得る。
予想外の出品もあった。インドは『スタンリーのお弁当箱(Stanley Ka Dabba)』ではなく『The Good Road』、日本は『そして父になる』ではなく『舟を編む』を出品作に選んだ。
前回のアカデミー賞外国語映画賞は、カンヌでもパルムドールを獲得していたオーストリアの『愛、アムール(Amour)』が受賞。その前はイランの『別離(A Separation)』が受賞している。
第86回アカデミー賞の各部門の最終ノミネート結果は1月16日に発表され、授賞式は3月2日に開催される。(c)AFP