バッキンガム宮殿でサッカー、ウィリアム英王子「窓に気をつけて」
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【10月8日 AFP】英ロンドン(London)のバッキンガム宮殿(Buckingham Palace)で7日、308年の歴史において史上初となるサッカーの試合が行われ、ウィリアム王子(Prince William)はエリザベス女王(Queen Elizabeth II)の自宅の窓に気をつけるよう選手に注意を呼びかけた。
ロンドン中心部にある歴史的建造物の39エーカー(約15万8000平方メートル)の庭で、イングランドサッカー協会(Football Association、FA)の創立150周年を記念する行事の一環として、イングランド最古のアマチュアクラブが試合に臨んだ。
FAの総裁も務めるウィリアム王子は試合の主催者として出席したものの、エリザベス女王の姿は見られなかった。
FAのグレッグ・ダイク(Greg Dyke)会長、元イングランド代表のマイケル・オーウェン(Michael Owen)氏ら来賓やボランティアに対してウィリアム王子は、「壮大なバッキンガム宮殿は、国家の中心です。わたしたちの国技、そして皆さんを祝福するのにこれ以上相応しい場所はありません」と語りかけた。
続けて、「祖母の芝の上で、本日この後サッカーを行うことにどれほど興奮しているかは伝えきれないほどです」と話したウィリアム王子は、「もしどなたかが窓を割った場合は、祖母に対応してください」と冗談を交えた。
ロンドン西部チジック(Chiswick)に本拠を構えるアマチュアクラブのシビルサービスFC(Civil Service FC)とポリテクニックFC(Polytechnic FC)は、ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)のトニー・ストーンズ(Tony Stones)氏が率いる整備スタッフによって特別にしつらえられたピッチ上で対戦した。
FAは1863年にロンドン中心部にあるパブに集まった11クラブによって設立され、13の統一ルールが起草された。シビルサービスは創設メンバーで唯一現存しているクラブで、ポリテクニックは1875年に創設されている。
キックオフ前にウィリアム王子は選手、そして、2010年W杯南アフリカ大会(2010 World Cup)の決勝で笛を吹いた英国内最高峰の審判であるハワード・ウェブ(Howard Webb)主審と握手を交わした。
オーウェン氏を横にウィリアム王子は、「マイケルをスーパーサブで起用可能です」と再びジョークを飛ばした。
また、イベントに先立ってウィリアム王子は、サッカーにおける草の根運動に貢献したボランティア150人に対してメダルを授与した。(c)AFP