「英国版FBI」が発足、重大犯罪に対応
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【10月8日 AFP】英国で7日、「英国版FBI(米連邦捜査局)」とも称される新組織「国家犯罪対策庁(National Crime Agency、NCA)」が発足した。英国で最も「凶悪な」犯罪者らに強固な捜査で臨むという。
NCAは約4500人の職員で、英国内に約3万7000人いると推定される重大犯罪や組織犯罪の容疑者を取り締まる。
年間予算は5億ポンド(約780億円)で、主に組織犯罪、経済犯罪、国境警備、児童を狙った犯罪とインターネット上の保護策、サイバー犯罪の5分野の捜査を担う。対象は国内犯罪が中心となるが、40か国に計120の拠点を置くという。
米国のFBIと異なり、対テロ捜査は担当しない。対テロ捜査は警察の管轄となるが、将来的にNCAの任務とする可能性が検討される予定だ。
NCAは2006年に発足した「重大組織犯罪対策庁(Serious Organized Crime Agency、SOCA)」に代わる犯罪対策組織となる。(c)AFP